天岩戸神社に行きたいと思ったきっかけは、映画「すずめの戸締まり」でした。
内容からもインスパイアーされましたが主人公の岩戸鈴芽(いわとすずめ)の名前からも天岩戸神社に行きたいという思いになりました。
高千穂を訪れるのは2回目。
初めて訪れたのは20代の頃、
その時の記憶は、怖いというものだけでどこに行ったのかも覚えていません。
20代の頃は、友人と旅行に行くこと自体が楽しみでしたが
今回は、自分が行きたいから友人とともに旅行を楽しむというスタンス。
主体性をもった今の景色は、全く違いました。
とても神聖で、怖さを感じません。
聖域に感謝と敬意の念をもって踏み入れる自分がいます。嬉しいですね。
宿泊先を決める時から意図していたことがありました。
それは
『天岩戸神社をはじめ、まだ意識にのぼってきていない訪れたい場所の必要な情報が得られるところ』
でした。
その通りになりました。
民宿天和(てんほう)の店主が、
天岩戸神社や天安河原の情報、必要な神社の情報を教えてくれました。
店主が大切にしていたこと、それは高千穂への想い。
願い事が叶うから、
ご利益があるから、
パワースポットだからではなく、
由来を知ることで、
神様たちのおかげで生きていられるんだと感謝する場所、
太陽に感謝する場所である
と仰られていました。
そういう想いがあるから”高千穂を学ぶ出来事が起こる”がおきたんですね。
天岩戸神社は、西本宮と東本宮があります。
両社とも天照大神を御祭神としてお祀りされていますが、
西本宮のご神体は天岩戸で、拝殿はありますが神殿はありません。
天岩戸は拝殿の向こう側(裏側)にあり、通常はみれませんが、朝9時より30分おきに神職が案内をしてくれます。
ご神域に入るということでお祓いを受け、神職の案内で拝殿の裏側へ入り、直接、天岩戸を拝むことが出来るのでおすすめです。
東本宮のご神体は天照大神、
洞窟から出られた後の天照大神が太玉命(ふとだまのみこと)に連れられてご鎮座された場所(この地上で一番最初に住まわれた地)であり天照大神ご本人の御霊をご神体としています。
天安河原は、多くの人が天照大神が隠れこもった洞窟だと思っていますが、
天照大神に洞窟から出てきてもらうために八百万の神々が集まり協議した場所です。
店主の最初の質問は天岩戸神話を知っているかということでした。
神社の由来を知ることで本質にぐっと近づくことができました。
今までは、ご利益やパワースポットであることしか見えていなかった気がします。
そこには、そこを訪れるそれぞれのストーリーがあり、その祀られた神々への感謝の想いがありました。
そこを訪れた自分のストーリーの中にずっと導きがあったことに気づいたとき、
神あるいは大いなるものの働きを感じたときに、
ものごとの本質に出会い、感謝があふれだす。それは自分の本質との出会いでもあります。
自分の本質と出会いたいとき、足を運びたい場所になりました。
天岩戸神社
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073番地1
西本宮
天照皇大神が御隠れになられた天岩戸(洞窟)を御神体として御祀りしている神社
ご祭神
大日霎尊(おおひるめのみこと) 【天照皇大神の別称】
御神木
招霊(おがたま)の木 【神楽鈴の形をした実をつけます】
東本宮(天岩戸大神宮)
天照皇大神が天岩戸からお出ましになられた後、最初にお住まいになられた場所を御祀りしている神社
ご祭神
天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)
天安河原(あまのやすかわら)
天照大神様が天岩戸にお隠れになられた際、困った八百万の神々が話し合いをされた場所。
岩戸川の岸の一角で、その中程にある洞窟「仰慕が窟(ぎょうぼがいわや)」には人々が願いを込めた石積みが並んでいます。
その途中の遊歩道には、観世音菩薩が安置されている社があり、ご真言がかかれていました。
「おん あろりきりゃ そわか」
神様と仏様が混在するこの場は、神聖さの中に、温かさを感じました。
西本宮裏門から徒歩10〜15分です。
ご祭神
思兼神(おもいかねのかみ)
八百萬神(やおよろずのかみ)
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