お花の先生からお茶会の話を聞き、思わず「一緒に連れて行ってください」とお願いしたところは、様式にとらわれず誰でも自由に参加できる「南のお茶会」南休庵でした。
主宰者は男性の方で、定年を迎え、一番楽しかったことがお茶をしている時で、ひと時でも心が楽しく癒やされる暖かい時間を提供したいとオープンされたとのこと。
抹茶茶碗を選んでお茶のお作法とその空間を味わいます。
日常のすべてを削ぎ落とし、今ここの空間と一体になる。
お茶を入れるための一つ一つの動作をただ観ているだけなのですが
いろいろなことに気づきます。
ああ、ここはすり足で歩くんだとか、
袱紗のたたみ方、音のたて方、道具の持ち方、どんな意味をこめてやっているんだろうと漠然と思いながらぼーっと観ているとお花の先生から「お菓子を食べないと」と教えていただき、お菓子を味わいます(笑)
お抹茶を頂き、器を鑑賞して、また所作に釘付けのわたし。
お茶席には「一期一会」の掛け軸がかかっています。
一期一会は、一生に一度だけの機会という意味ですが、初めて会う人や何度か会っている人に対して、この出会いは一生に一度きりの大切なものという思いをこめていることがわかり、
おもてなしの極意が奥深く感じられます。
お茶席後、ざっくばらんに会話を楽しんでいると「私たちにお茶をたててみませんか」と、お誘いをうけ、ご指導いただきました。
実際にやってみると難しいものです(笑)
しかしながら、美味しいお茶を呑んでいただきたいという思いが、お茶をたてている時間と一体になる経験をさせていただきました。
日常の一瞬一瞬が一度きりの大切な時間であり、普段いつも会っている人、使っているものも同じにみえて瞬間瞬間バイブレーションが変わっています。
それを感じてすべての行為に思いをこめて日常を過ごすことができればいいですが、なかなか難しいものです。でも、リセットする時間があれば日常が豊かに変化するチャンスがあります。
その中の一つ、お茶を頂くことは日常の中で簡単に取り入れることができそうです。
好きな器に好きな飲み物を入れてその時だけはその器とその時間と飲み物に集中する。五感をゆっくり感じるのもいいですね。
そういう時間を取り入れていこうと思います♪
鹿児島に住んでいる方は「南のお茶室」南休庵はおすすめです。
お抹茶とお菓子とおしゃべりを今なら500円で体験できます。(服装は自由、持ち物も必要なし、誰でも参加できます)
もう一つ大きな収穫がありました。
今、私は断捨離中なのですが、なかなかはかどらずにいましたが、お茶会のあと断捨離が進みました。きっとお茶室の空間マジックですね♪
家の中で何もない空間を作るのは難しいですが、こういう場を利用することによって、不要なものが研ぎ澄まされました(笑)
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