高千穂を学ぶ出来事が起こる

天岩戸神話の旅

映画「すずめの戸締まり」から鵜戸神宮へ、
2023年1月22日の朝、天岩戸神社お参りするため民宿天和(てんほう)に宿泊しました。

鵜戸神宮から民宿天和(てんほう)に向かう途中、シャンシャン茶屋宮崎店で幻のメニュー復活のイワシバーグ定食をいただき、高千穂へと向かいます。

高千穂神社の夜神楽を観るため、宿泊先には夕食と温泉の時間前に到着。
天岩戸神社近くの温泉に入り、民泊天和の夕食、ボリューミーなチキン南蛮をいただきました。

その間、民宿天和の店主から3つの質問がだされます。

天岩戸神話は知っていますか?

太陽の神天照大御神(あまてらすおおみかみ)様が弟の須佐之男命(すさのをのみこと)様のいたずらに心痛めて洞窟にお隠れになられたために世の中が真っ暗になり大変なことがおこります。

困りました八百万の神々は天安河原(あまのやすかわら)に集まり、ご相談され、天岩戸(あまのいわと)の前で色々な事が試されて行きます。

天鈿女命(あめのうずめのみこと)様の踊りをみて楽しそうに笑っている神々の声を聞き天照大神様は、岩戸を少し開かれました。

神々が「あなた様より美しく立派な神がおいでになりました。」「お連れ致します。」と言い、鏡で天照大御神(あまてらすおおみかみ)様の顔を写しました。自分の顔だと分からなかった天照大御神(あまてらすおおみかみ)様は、もう少しよく見てみようと扉を開いて体を乗り出します。

その時、思兼神(おもいかねのかみ)様が天照大御神(あまてらすおおみかみ)様の手を引き、岩の扉を手力男命(たぢからをのみこと)様が開け放ちまして天照大御神(あまてらすおおみかみ)様に天岩戸(あまのいわと)から出て頂くことが出来き、世の中が明るく平和な時代に戻ったというストーリーです。

引用:天岩戸神社 天岩戸神話 https://amanoiwato-jinja.jp/publics/index/8/

今年は皇紀何年ですか? (皇紀とは神武天皇即位の年を元年と定めた紀元)

日本という国が成立してどれくらいたっているかということです。
正直、そんなことを考えたことがなかったので、頭が真っ白になりました(笑)

日本書紀によると神武天皇は初代天皇として紀元前660年2月11日即位されました。
ということは今年は皇紀2683年になります。令和の今上陛下は第126代目の天皇陛下です。

西暦はキリストの誕生が元年でスタートしていますので日本は世界の中でも古い歴史があることがわかります。 

しめ縄は何のためにあるのでしょうか? 
しめ縄はもともと◯◯◯縄と書きますがその◯◯◯(3文字)に入る漢字(小学生でもわかる漢字)は何でしょうか?

ヒントは「しめ縄をよく観ること」と言い残し、店主は夜神楽に送り出してくれました。

店主のヒントのおかげで高千穂神社の夜神楽のステージを細部まで真剣に集中して楽しくみることができました。

答えは七五三縄でした。(注連縄とも書きます)

夜神楽の舞台には、しめ縄が四方にされていてその中で、舞が始まります。
よくみると藁の束がぶら下がり、右から7つ5つ3つと藁の束が並んでいます。

藁の束は神様を現していて、七五三縄の数は神様の柱数をあらわしているそうです。

造化の三神、地神五代、天神七代

神様の存在、エネルギー、働きをしっかり意識して祈り、感じ、行動していくことを示された気がしました。
神様を知ることで数霊の理解も深まってきました。

高千穂は、しめ縄の発祥の地と言われており、本来のしめ縄の形をみることができます。

明るさを取り戻し平和に暮らせるようになると、天照大神様がお隠れになった洞窟(天岩戸)に人々は手を合わせ拝むようになります。そこには太玉命(ふとだまのみこと)が「もうこの洞窟には入らないでください」と張ったしめ縄があり、そこから神様にまつわるところにはしめ縄をつけるという風習が生まれ全国へと広がり始めます。

ちなみにしめ縄は結界を表していると思っていましたが、「入ったら駄目」という立入禁止を表すものであったことが考えられます。

造化の三神
 ①天之御中主神(あめのみなかぬし)
 ②高御産巣日神(たかみむすひ)
 ③神産巣日神(かむむすひ)

地神五代
 ①天照大神(あまてらすおおみかみ)
 ②天忍穂耳尊(あまのおしほみみのみこと)
 ③瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
 ④彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
 ⑤鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)

天神七代
 ①国之常立神(くにのとこたちのかみ)
 ②豊雲野神(とよぐもぬのかみ)
 ③宇比地邇神(うひぢにのかみ)・須比智邇神(すひぢにのかみ)
 ④角杙神(つぬぐいのかみ)・活杙神(いくぐいのかみ)
 ⑤意富斗能地神(おおとのぢのかみ)・ 大斗乃弁神(おおとのべのかみ)
 ⑥淤母陀琉神(おもだるのかみ) ・阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)
 ⑦伊邪那岐神(いざなぎのかみ)・伊邪那美神(いざなみのかみ)

民宿天和の質問はぜひ機会があったら泊まって直接聞いてほしいです。
とても奥が深いですし、神の世界と近くなります。


夜神楽から民宿に戻ると
今日(2023年1月21日)放送されたNHKのブラタモリで「高千穂~神話の里・高千穂はどうできた?~」の録画をみせてくれました。

ブラタモリではタイトルどおり

神話の里・高千穂はどうできた?

天安河原(あまのやすかわら)から紐解かれていきながら、

2023.1.22 天安河原
2023.1.22 高千穂峡 真名井の滝

高千穂峡の地形の成り立ち、阿蘇の火砕流がつくった柱状節理(柱状の割れ目)を学びました。

稀にみる地形を間近にみられ、真名井の滝の水がこの地形から流れてくること知り、太古と今を結ぶ時間が一つになり、自然の偉大さを感じ、有り難さを感じます。

高千穂が有名になったのも実は、昭和に町ぐるみで人気投票をしていった過程がありました。

水が豊富であるようにみえて、その独特の地形により、水源を生かすことができず貧しい時代があったそうです。

その時代の人々の根底には祈りがありました。水神様は至るところに祀られています。

浅ヶ部地区では大飢饉があったときも、寄付を募り、有志が四国まで行って、八十八ケ所巡りをし、その寺院の土をもって帰り、開場された八十八ヶ所の霊場があります。

今でこそ美しい棚田ですが、人々が総延長192キロの山腹用水路を掘り、農業用水を確保できたことから豊かになっていったそうです。

その山腹用水路もまっすぐに掘るのではなく火砕流の流れにそったような形で掘られており、先人たちの想いと努力を感じずにはいられません。


学んだことすべてに意味があり、掘り下げていくとどんどん深くなりますが、


神々や自然に守られながら、祖先が築いてきたもので生かされていることがわかります。その大いなる愛を未来につなげていける生き方をしたいと思いました。


破壊ではなく、創造や再生といった形で
すべてのいのちを生かす方法を探し、営んでいく
そういうあり方に立ち返ることを選択すること

私にできることを楽しみながらやっていく

人間だけでなく、
神や仏、自然と共に生きていくこと。

を事前に学びました。

明日は楽しみにしていた天岩戸神社と高千穂峡です。

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