デイサービスで働いていた頃、ご利用者様のご家族が音楽をされている方で、ボランティアでピアノ演奏をしてくださることになりました。その時の季節にあわせた歌を選曲しながら、歌詞カードを用意しました。1曲だけそのご家族からリクエストがありました。
その曲は「切手のないおくりもの」でした。
財津和夫さん作詞作曲のこの歌はこのフレーズから始まります。
あなたから私へこの歌を届けよう。広い世界にたった一人の私の大好きなあなたへ〜♪
その曲をみんなで歌いました。
そのご利用者様は天国に召されましたが、その時の記憶がこの「切手のないおくりもの」が耳に流れてきたときに思い浮かんできました。
その当時、重度の方が多く入居されていました。死と向き合いながら家族もその時できる一瞬一瞬を大切にし、面会や誕生日、イベントを通し時を過ごされていました。
ご利用者様の朦朧とした意識の中で、その時を意識できているのか疑問ではありましたが、この記憶を思い出したときに、その瞬間思いが一つになり、楽しかった思い出は確かに刻まれていたことがわかりました。
そしてなぜいまこのタイミングで思い浮かんだのかも…。
それは、わたしが何に喜びを感じるのかを思い出すためでした。
私は、『楽しい時間を共に創る』ことに喜びを感じ、
『その志を共にする人たちと世界を創造していく』ことに心が弾みます。
あなたは何に喜びを感じますか?
自分の志を思い出すタイミングに誘われたことに感謝をこめて。
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